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知的な印象を醸し出す“ブラック・ランゲ”

ブラック・ランゲ

 
 

A.LANGE & SÖHNE

A.ランゲ&ゾーネ

 

愛好家の間で注目される“ブラック・ランゲ”の魅力


 
 A.ランゲ&ゾーネのタイムピースは、ゴールドケースにシルバー文字盤という組み合わせが王道的なスタイルとして認知されてきた。
 高貴かつ知的な印象を醸し出すこのスタイルが、“ドイツ最高峰”の称号にふさわしい存在感を、A.ランゲ&ゾーネのタイムピースに与えているひとつの要素であることは間違いない。
 
ランゲ1

 
 翻って、近年、この王道的スタイルに匹敵する高貴さと知的さを併せ持つ意匠として注目を集めているのが、ブラック文字盤仕様である。端正な顔つきで大人の色気を醸し出すブラック文字盤は、愛好家の間ですでに一目置かれており、“ブラック・ランゲ”などと呼ばれ親しまれている。
 
ランゲ1とグランド・ランゲ1

ランゲ1(左)とグランド・ランゲ1(右)

 
 また、いまでこそブラック文字盤仕様がコレクション全体に占める割合は増えてきているものの、1990年代から2000年代にかけてブラック文字盤の数は比較的少なかった。こうした背景から、優れたデザイン性のみならず希少という点でも支持されているのだ。
 
1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”スティールエディション

2018年5月に開催されたフィリップスオークションに出品された、公式では初となるステンレススチールケース仕様の特別モデル、1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”スティールエディション。大きな注目を集めたこのモデルは85万2500スイスフラン(当時の日本円に換算すると9000万円以上)で落札された

 
 近年のニーズの高まりもあって、2018年は“ブラック・ランゲ”豊作の年となった。
 1815クロノグラフを筆頭に、サクソニア・ムーンフェイズ、サクソニア・アウトサイズデイトのほか、大きな話題を集めたステンレススチール仕様のオークションピース、1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”もまたブラック文字盤だ。80以上あるレギュラーモデルのうち、現在、ブラック・ランゲモデルは13モデルにまで増えている。
 
1815“ブラック・ランゲファミリー

(上段左から)グランド・ランゲ1。Ref.117.028。468万7200円/ランゲ1・ムーンフェイズ。Ref.192.029。495万7200円/サクソニア・アウトサイズデイト。Ref.381.031。300万2400円/サクソニア・アウトサイズデイト。Ref.381.029。300万2400円/サクソニア・ムーンフェイズ。Ref.384.031。344万5200円/サクソニア・ムーンフェイズ。Ref.384.029。344万5200円/リヒャルト・ランゲ“プール・ル・メリット”。Ref.260.028。世界限定218本。886万円
(下段左から)ツァイトヴェルク。Ref.140.029。848万8800円/ツァイトヴェルク・ストライキングタイム。Ref.145.029。1304万6400円/1815 クロノグラフ。Ref.414.031。610万2000円/1815 クロノグラフ。Ref.414.028。610万2000円/ダトグラフ・アップ/ダウン。Ref.405.035。999万円/ダトグラフ・アップ/ダウン。Ref.405.031。840万2400円

 
 

ケース素材によっても表情を変える

 
1815“ランゲ1・ムーンフェイズとサクソニア・アウトサイズデイト

シルバー無垢にガルバニック加工で着色することで生まれる、ランゲならではの滑らかで深遠な黒。(左)ランゲ1・ムーンフェイズ。Ref.192.029。K18WG(38.5㎜径)。日常生活防水。手巻き(Cal.L121.3)495万7200円/(右)サクソニア・アウトサイズデイト。Ref.381.031。K18PG(38.5㎜径)。日常生活防水。自動巻き(Cal.L086.8)300万2400円

 
 ブラック・ランゲはケース素材の組み合わせによっても、ほかのモデル以上に雰囲気を変える。ホワイトゴールドケースならば、文字盤のブラックがより引き立ち、精悍な雰囲気が強調される。同時にモダンで知的な雰囲気も備えるため、ビジネスユースとしてもうってつけだ。
 他方、ピンクゴールドケースの組み合わせは、柔らかな輝きともあいまって優艶だ。フォーマルなシーンに映えることはもちろん、少しカジュアルなスーツスタイルにもよく似合い、上品な色気を醸し出す。
 
1815“ランゲ1・ムーンフェイズとサクソニア・アウトサイズデイトの文字盤

1815“ランゲ1・ムーンフェイズとサクソニア・アウトサイズデイトの着用イメージ

 
 いずれのモデルも優れた外観を持つが、さらに裏返せば、いっそう美しいムーヴメントを目にすることができる。ランゲでは、創業当時からの時計作りの伝統を守り、徹底的な品質と美しさを追求しているため、いまなお多くの工程を手仕事に依存している。熟練の職人によって組み立てられるムーヴメントは、もはや芸術と呼べる仕上がりである。
 
1815“ランゲ1・ムーンフェイズとサクソニア・アウトサイズデイトのムーヴメント

 
“ブラック・ランゲ”は現在、ランゲ1、サクソニア、1815、ツァイトヴェルク、ダトグラフと様々なコレクションで展開されている。選択肢も豊富ないまこそ、このブラック・ランゲに注目してもらいたい。
(文◎堀内大輔/写真◎笠井 修)
 
 

問い合わせ:A.ランゲ&ゾーネ TEL.03-4461-8080
www.alange-soehne.com/ja

 

2018.12.26 UPDATE