ベヌーとアトゥムシリーズに加わった小径版
モリッツ・グロスマン 二つの基幹シリーズに加わった小径の新作
モリッツ・グロスマンのファーストモデルである“ベヌー”と、同社の精密な機能美を体現した“アトゥム”シリーズに、2018年、均整の取れたプロポーションを持つ、小径のドレスウォッチが加わった。
ベヌーとアトゥムのオリジナルのケースが直径41㎜だったのに対して、新作では直径37㎜と4㎜のサイズダウン。一方で従来ケースと同じく質実剛健なフォルムを受け継いでいる。またスリムなベゼル、斜めの溝をつけた人間工学に基づく上品なリューズ、面取りされたやわらかく湾曲したラグを持ち、全体としての美しさをキープしている点も従来ケースに同じだ。ケースバックから文字盤側に絞られた台形型のケースは重心が低く、安定した着け心地を実現している点も見逃せないだろう。
もちろんモリッツ・グロスマン最大の特徴である”針”の仕上げもまた入念だ。小径化に合わせて、小さくなったランセット型のブラウンバイオレット針の先端は、ごく繊細で、時刻を正確に読み取ることができる。
搭載されるのは直径26㎜、厚さわずか3.45㎜のCal.102.1。クラシカルな5分の3プレートを持ち、新しく設計された脱進機と改良された緩急調整装置を備える。シースルーバックを通して典型的なグロスマンの特徴の数々と、芸術的な手仕上げをじっくりと堪能できる。
この小径版の登場を待ち望んでいた日本のファンは多いだろうが、さらに朗報がある。
なんとスケルトン加工のドロップ型時針を備えた日本限定仕様もリリースされるのだ。 丸みを帯びた開口部の面取り部分や極限まで研ぎ澄まされた針の先端は、熟練のマイスターのみが成せる技術の結晶であり、モリッツ・グロスマンの真髄を味わえる1本と言えるだろう。なお、ベヌー37とアトゥム37はそれぞれWG仕様とRG仕様、そしてノーマル針仕様、日本限定針仕様の計8モデルで展開される。
2018.04.20 UPDATE