• facebook
  • twitter
  • instagram
HOME > WHAT’S NEW > NEW MODEL > ダマスカス模様の特殊鋼を採用したユニークピースが再び!

ダマスカス模様の特殊鋼を採用したユニークピースが再び!

 
 

独特で趣きのある外観を持つ限定モデル

 
 パイロットウオッチやダイバーズウオッチなどプロフェッショナル向けの時計の製造で知られるジンから、シンプルなスタイルながら時計ケースの素材にこだわり作られた、1点1点異なる顔を持つ新作1800.DAMASZENERが発表された。
 
1800.DAMASZENER

 
 本作のケース素材は、2000年もの歴史を持つ鍛造技術を進化させ現代に継承するドイツのバルバッハダマスト社により製造された。鍛造溶接によって生まれるダマスカス模様と呼ばれた木目状の模様は、積層鋼材である。1961年の会社創設以来、高品質な時計作りを続けてきたジンは、95年には220ビッカーズのステンレススチールと同等の硬さを誇るイエローゴールドや、2005年からはドイツ潜水艦用の鋼鉄Uボート・スチールを採用するなど、素材においても挑戦を続けてきた。そんなジンが新たに挑戦した素材が、この特殊鋼である。
 
 また本作は、ひと目でそれとわかる特徴的なデザインと外観を有している。通常は時計ケースと文字盤は独立したパーツとして設計されるが、ダマスカス模様の積層鋼材の独特な風合い、すなわち光と影が交互に織りなす有機的パターンを強調するため、ケースと文字盤は一体型で、完全なスチールブロックから作られている。その結果、ダマスカス模様の流れるようなラインがケースから文字盤にかけて途切れることなく続き、独特で趣きのある外観を形成しているのだ。またこのラインは意図的に生成できないため、すべてがオンリーワンとなるわけだ。さらに、表面には独自のテギメントテクノロジーを駆使し、傷がつきにくい表面仕上げも施されている。
 
1800.DAMASZENERのケース

1800.DAMASZENERの裏ブタと尾錠

 
 しかし、この積層鋼材を時計ケースとして使用することには、耐腐食性の観点で大きな難題があった。この難題を解決する糸鎚となったのが、歯科インプラント治療にも用いる2種類のハイグレード・ステンレススチールを鍛接する方法だ。高いグレードの合金鋼の製造には、比類ないほどの耐腐食性がすでに証明されている最新の原材料を使う必要があった。ジンの長年のパートナーであり、50年以上の経験を持つバルバッハダマスト社は、このミッションに果敢に挑み、時計ケースの使用に耐えるダマスカス模様の積層鋼材を完成させたのである。

 

INFORMATION


モデル名 1800.DAMASZENER
ケース素材 積層鋼材
ベルト素材 カウレザー
サイズ 43㎜
防水性 10気圧防水
ムーヴメント 自動巻き(ETA2892-A2)
備考 100本限定
税込価格 151万2000円

1800.DAMASZENERの正面

 
 

問い合わせ:ホッタ TEL.03-6226-4715
https://sinn-japan.jp

 

2019.01.11 UPDATE

RECOMMENDED

 2008年に創業したモリッツ・グロスマン。ドイツ時計産業の聖地であるグラスヒュッテにおいて、最も新しい時計メーカーでありながら、いまやドイツを代表する高級時計メーカーのひとつとして確固たる存在感を示している。

SPECIAL  

ザクセン州の首都ドレスデンに工房を構える独立系ブランド、ラング&ハイネは、往時の宮廷時計の伝統を受け継ぐ時計作りを現代に貫き、徹底したハンドメイドにこだわっている。

SPECIAL  

ドイツ南西部に位置するシュヴァルツヴァルト(黒い森)地方に興り、この地域の時計産業を牽引したユンハンス。同社への本社取材レポートをお届けする。

SPECIAL  

2016年に発表されたグラスヒュッテ・オリジナルの新ベースムーヴメント、Cal.36。同社はこのムーヴメント開発にあたり、四つの原則を掲げたという。

SPECIAL  

LATEST ARTICLE

ヴェンペはドイツにクロノメーター検定を復活させた立役者だった!

長らく歴史の途絶えていたドイツのクロノメーター検定を復活させたヴェンペ。その拠点となるのが同社が所有するグラスヒュッテ天文台である。

SPECIALSPECIAL  

12月19日まで。14のドイツ時計ブランドが集うフェアが日本橋三越本店で開催!

日本国内で取り扱いのある14のドイツ時計メーカーが一堂に会する“ドイツ時計フェア2023”が日本橋三越本店 本館6階 ウォッチギャラリーで絶賛開催中だ。今年で5回目を迎えるフェアのテーマは“ドイツらしさ!”。

INFORMATION  

【ドイツ時計を深掘り】”ノモス グラスヒュッテ“から“クラブ キャンパスシリーズ”に流行のカラー文字盤モデルが登場!

 ドイツの時計製造聖地であるグラスヒュッテに本拠地を置く時計メーカー“ノモス グラスヒュッテ”がエントリーモデルである“クラブ キャンパスシリーズ”に流行のカラー文字盤を取り入れた最新作を発表したため、その詳細をお伝えす […]

WHAT’S NEW  

【ドイツ時計を深掘り】A・ランゲ&ゾーネの最新直営店がオープン!

 1845年、グラスヒュッテに時計産業を興したアドルフ・ランゲ。彼が興したA・ランゲ&ゾーネは、いまなおグラスヒュッテの市街地にあり、ドイツで最も優れた時計を作っている。しかしその歴史は必ずしも順風満帆とはいえな […]

INFORMATION