いま、ビジネス使いで人気の 実用時計といえばコレ!
WEMPE
ヴェンペ
ZEITMEISTER
いま、ビジネス使いで人気の
実用時計といえばコレ!
新社会人になる人、新年度を迎え気分を新たにする人、春といえば環境だけでなく気分も一新し、新たなスタートを切りたいと考えている人は意外に多い。そのやり方は人によって様々だが、「時計を新調する」のもそのひとつに挙げられる。
なぜならば、時計は日々の生活を時間という軸で共有する重要なアイテムというだけでなく、ビジネスシーンで唯一着けられるアクセサリーとしてファッション的にも効果的だからだ。そこで今回は、そんな視点からヴェンペ・ツァイトマイスターシリーズの二つのモデルをクローズアップしてみたい。
ツァイトマイスターシリーズと言えば、ビジネスからスポーツラインまで幅広くラインナップしているが、その中でもクラシカルラインは特に充実しており、ビジネスユースとしての選択肢も豊富である。そして、今回注目した2機種は、そんな同ラインの中でも伊勢丹メンズ館や銀座三越で、特に人気が高いというトリプルカレンダー ムーンフェイズとクロノグラフトリプルカレンダー ムーンフェイズである。
ちなみ両者に共通するトリプルカレンダーとは、一般的な日付表示に加えて曜日と月までも表示できるカレンダー機構のこと。月の満ち欠けを表示するムーンフェイズ(月齢表示)まで備えており、実用性という点からしても、ビジネスシーンにはまさに最適である。しかも共にドイツを代表する時計専門誌『UHREN MAGAZINE(ウーレン・マガジン)』で2009年と2015年にGolden Balance賞を受賞したほどの実力機だということも見逃せない。
それもそのはず、一見するとシンプルでベーシックなデザインに感じるかもしれないが、下の写真を見ると、実はエッジの効いた針や砲弾型インデックスの造形など、パーツの一つひとつに対して細部にわたって手の込んだ作り込みがなされていることがわかる。
さらに、以前の記事“外装面にみられる品質へのこだわりとは”でも、詳しく書かせていただいたが、裏ブタの刻印(下写真)は、一般的な薬品を使ったエッチングではなく、天文台のレリーフはプレス、ブランド名はしっかり彫り込んで作られている。ツァイトマイスターは低価格帯のものであってもすべて高級機並みに仕上げられているのだ。
一方のムーヴメントの性能も当然気になるところ。これについても以前の記事“ツァイトマイスターの魅力に迫る”で書かせていただいたように、ツァイトマイスターには、信頼性が高く数多くのブランドが採用するETA社の汎用ムーヴメントが採用されており、この2機種にもこれをベースにモジュールを追加するなどの改良を加えたものが搭載されている。ただ、汎用ムーヴメントといってもヴェンペの場合は、そのまま使用するのではなく、一度すべて分解し、クロノメーター検定に合格するレベルまでモディファイしている。つまり、実質的にはヴェンペ独自仕様のムーヴメントなのである。そのうえすべて高精度を証明するドイツクロノメーター認定を受けたムーヴメントということからもまったく申し分ないと言えるのだ。
そして、これだけのクオリティを備えながら、トリプルカレンダー ムーンフェイズにおいては30万円台。一方のクロノグラフ機構付きモデルでさえも50万円台と、これだけの機能を備えながら、頑張れば手の届く価格設定となっている。このコストパフォーマンスの高さも人気を押し上げている大きな要因となっていることは言うまでもない。そのためなのだろう。近年は結納返しとしても他の人気ブランドを抑えて需要が伸びているという。そんなトリプルカレンダー ムーンフェイズを、ぜひ一度実機を手にとって、その品質の高さを実感してみてほしい。きっとこの春のスタードダッシュにふさわしい、良き相棒になるに違いない。
10周年記念として限定リリースされた
ヴェンペ初のアニュアルカレンダー
上記二つのトリプルカレンダー機の上位機種に当たるのが、2016年に10周年記念として発表されたアニュアルカレンダーである。アニュアルカレンダーとは、大の月(31日)、小の月(30日)を自動で判別してくれる優れた機能をもつカレンダー機構のことだ。つまり2月以外は月末にカレンダーを調整する必要がなく、とても便利な機構である。このアニュアルカレンダー、世界限定100本という希少モデルながら、いまならまだ購入可能とのこと。ワンランク上の機種をお望みなら、このアニュアルカレンダーという選択もいいのではないか。100万円台前半という価格面からしても一考の価値は十分ある。
(文◎菊地吉正)
2019.02.04 UPDATE