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ドイツ時計 実機でインプレッション【9回】|ジン 158

 
 

SINN

ジン

 

1960年代軍用クロノの後継機
往年の名機をオマージュしたジンの限定モデル


 往年の名機をオマージュしたモデルがジンから限定リリースされたので紹介しよう。
 

モデル 158。Ref.158。SS(43mm径/ケース厚15.15mm)。10気圧防水。自動巻き(Cal.SW510/毎時2万8800振動/パワーリザーブ約48時間)。47万3000円(世界限定500本)

 
 このモデルのオリジナルは、1950年代後半から西ドイツ空軍に採用されていたユンハンスやハンハルトの空軍用クロノグラフに代わるものとして、67年に新しく調達された“タイプ1550”である。しかも、当時は同じデザインや仕様で、ジンのほかにタグ・ホイヤーの前身であるホイヤー・レオニダスも製造していた。
 
 30分積算計をもつ、横目の2カウンターに経過時間を計測する両方向回転ベゼルというスタイルは、以前のユンハンスなどと同じだったが、回転ベゼルだけはグローブをした手でも操作できるように幅広のものが採用され、しかも文字盤に合わせて目立たないように黒く塗られていたため、かなり軍用らしい無骨な作りをしていた。
 
 さて、今回の後継機種だが、時分針の形はオリジナルと違う大振りで単調なペンシル型となっているが、全体の雰囲気としては、それもかえってバランス的に納まりはいいと感じた。針以外はかなり基本を忠実に継承していて雰囲気もよく出ている。
 

【回転ベゼル】両方向回転ベゼルが少し硬く回しにくい。エッジの刻みもオリジナルを忠実に再現して浅いため、もう少しスムーズでもよかったと感じた。
 

【当時と同じプラ風防を採用】1960年代の雰囲気を出すためにベゼルよりも少し張り出したボックス型のプラスチック風防が採用されており、雰囲気を高めている。
 

【裏ブタまで再現】オリジナルと同じくバブルバックのような裏ブタにスクリューバックではなく4本ネジで固定する特殊な構造まで再現している。
 

【実際に着けてみました】ケース径43mmにケース厚15.15mmと軍用らしくかなり大振りだ。しかし、アルミベゼルにプラ風防のため想像以上に軽く、しかも裏ブタがすり鉢状のため、実際の手首との接地面が少なく座りは悪くない。
 
写真◎笠井修
 
 
問い合わせ:ホッタ
TEL.03-6226-4715
https://sinn-japan.jp
 
 

菊地 吉正

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

 
時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」、近年では女性向けウオッチマガジン「ワッタイム」と、時計関連の雑誌を次々に生み出す。また、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のプロデューサーとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。GERMAN WATCH.jp編集長。

2020.07.06 UPDATE

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