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【2021年新作時計】A.ランゲ&ゾーネ|ランゲ1では2作目となる永久カレンダー搭載モデルが登場!

 

A.LANGE & SÖHNE

A.ランゲ&ゾーネ


 
 ドイツを代表する高級時計ブランドとして揺るぎない地位を築いたA.ランゲ&ゾーネ。“Watches & Wonders 2021”で発表されたばかりの新作速報をお届けしよう。
 
 

ランゲ 1・パーペチュアルカレンダー

 
 モデル名にもなっている複雑機構に焦点をあてた、新作の“ランゲ1・パーペチュアルカレンダー”。
 文字盤を取り巻く月次リングは、ランゲ1の独特のデザインに、永久カレンダーを統合するため創意工夫を凝らして開発されたものだ。
 今回の新作には、グレーのシルバー製文字盤を収めたピンクゴールドモデルと、ピンクゴールド無垢製文字盤を組み合わせた製作数150本限定のホワイトゴールドモデルが用意された。デイ・ナイト表示兼用ムーンフェイズ表示も特筆に値する機構である。
 

 
 A.ランゲ&ゾーネが永久カレンダーを搭載する初めての腕時計としてランゲマティック・パーペチュアルを発表したのは、いまからちょうど20年前のこと。以降、永久カレンダーを搭載する時計は7モデルが発表されているが、そのほとんどがクロノグラフまたはトゥールビヨンなどほかの複雑機構と組み合わせたものだ。
 
 2012年に発表されたランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダーは、カレンダー表示を48カ月車で制御するという、伝統的な設計手法ではない別の手法を採用しており、それを、今回登場する新モデルも取り入れている。
 時分表示をオフセンターに配置したランゲ1独自の文字盤デザインに、全体のバランスを崩すことなくカレンダーの各表示要素を統合するために、月表示を文字盤外周のリングとして取り付けているのだ。
 伝統的な48カ月車による制御に取って代わるこの12カ月リングは、毎月1回、翌月の表示へと進む。これは革新的な技術だったが、同社の設計技師たちは新たな難題を解決しなければならなかった。なぜなら、リングが毎月1単位回転するのに要する動力は、伝統的な機構よりもはるかに大きくなるからである。
 またリング状の月表示に加えて、ランゲ・アウトサイズデイト、レトログラード式曜日表示とうるう年表示が永久カレンダーを構成している。各カレンダー表示は瞬転式のため、いつでも間違いなく読み取ることが可能だが、一方でこれらを駆動させるためにも大きなエネルギーが必要となる。そこで機械的にエネルギーを蓄積する新たな装置が開発され、それが二つ、ムーヴメントに組み込まれている。
 

A.ランゲ&ゾーネが自社開発した67個目のキャリバーL021.3を搭載する

 
 ランゲ1・パーペチュアルカレンダーの主役となる複雑機構は永久カレンダーだが特筆はそれだけではない。本作には、2016年発表のランゲ1・ムーンフェイズに初めて搭載したデイ・ナイト表示兼用ムーンフェイズ表示も搭載しているのだ。
 このデイ・ナイト表示と一体型のムーンフェイズ表示は2層構造になっており、下層のゴールド無垢製天空ディスクは24時間かけて1周し、空のブルーの色調が昼夜に合わせて変化する。その空を背景に、ケースカラーと同じホワイトゴールドまたはピンクゴールドの月が29日12時間44分3秒という新月から次の新月までの平均的な周期を限りなく忠実に再現。1日分の誤差が生じるのは122.6年後という高精度を実現している。
 

 

気品あふれる二つのカラーバリエーション

 
 ランゲ1・パーペチュアルカレンダーの直径41.9mm、高さ12.1mmのケースには、2種類のバリエーションで展開される。
 ひとつはグレーのシルバー無垢製文字盤を収めたピンクゴールドモデル、そしてもうひとつつはピンクゴールド無垢製文字盤を組み合わせた150本限定のホワイトゴールドエディションだ。
 またケースと針およびアプライドインデックスのカラーコーディネーションにも注目したい。ピンクゴールドモデルではピンクゴールド製の夜光針とアプライドインデックスを、そしてホワイトゴールドモデルではロディウム仕上げを施したゴールド製の針とアプライドインデックスを採用し、ケースカラーと見事に呼応している。そしてホワイトゴールドモデルにはダークブラウンのレザーベルト、ピンクゴールドモデルにはレディッシュブラウンのレザーベルトを添えて全体の調和が図られている。
 

(左)Ref.345.033。K18ピンクゴールドケース(41.9mm径)。予価1196万8000円。(右)Ref.345.056。K18ホワイトゴールドケース(41.9mm径)。世界限定150本。予価1328万8000円。ともに日常生活防水。自動巻き(Cal.L021.3)

 
 

トリプルスプリット

 
 続いて紹介するのは2018年の発表時、世界中のメディアから高く評価された、世界初の機構を搭載した“トリプルスプリット”の新作である。
 このトリプルスプリットとは中間タイムと基準タイムを最長12時間まで計測できる世界で唯一の機械式ラトラパント・クロノグラフだ。
 通常のラトラパンテ機構(スプリット機構)は、秒クロノグラフのみ2本の針を持ち、ラップタイム計測などが行える。対してトリプルスプリットでは、30分積算計、12時間積算計にもそれぞれ2本の針を持ち、長時間でもラップタイム計測を可能とした。この機能を使えば、例えばF1レースや、ツール・ド・フランス、あるいはマラソンで競い合う2人のタイムを比較することができるほか、開始が同時ではない2つのイベントや長時間におよぶイベントに要した時間を計って記録できる。
 

Ref.424.037F。K18ピンクゴールドケース(43.2mm径)。日常生活防水。手巻き(Cal.L132.1)。世界限定100本。予価2024万円

 
 もっとも、極めて複雑な構造をもつムーヴメントであるため、製造できる数にも限りがある。そのゆえ今回登場する、ブルーの文字盤にロディウムカラーのサブダイアルを組み込み、ピンクゴールドケースに収めた新作も初代エディションと同じく100本限定となる。
 



 
 

リトル・ランゲ1・ムーンフェイズ

 
 そしてもうひとつの新作が、まるで幾千もの小さな星が輝いているような神秘的な雰囲気をまとった文字盤が与えられた“リトル・ランゲ1・ムーンフェイズ”である。
 この星空は、文字盤表面に銅の粒子が煌めくダークブルーのゴールドストーンを重ねたもので、ホワイトゴールドの月がランゲ独自のアウトサイズデイトの下側で満ち欠けを正確に描いている。
 デザインのモチーフは、“明るい光が降り注ぐ魅惑の月夜”。チラチラと光を放つダークブルーのゴールドストーンで表面を覆ったシルバー無垢製文字盤が視線を引き付ける。深く濃い色調の文字盤で、銅の粒子の輝くさまは、まさしく星空を想起させる。これにラメ光沢入りのダークブルーのレザーベルトにホワイトゴールド無垢製バックルを添え、優美な外観にまとめあげている。
 

 
 なお今回プレーンなベゼル仕様のほか、魅惑的な文字盤を取り囲むフレームのように、ベゼルに56個のブリリアントカットダイヤモンドをセッティングしたバリエーションも用意された。
 

(左)Ref.182.086。予価535万7000円。(右)Ref.182.886。予価674万3000円。ともにK18ホワイトゴールドケース(36.8mm径)。日常生活防水。手巻き(Cal.L121.2)

 
 

問い合わせ:A.ランゲ&ゾーネ TEL.0120-23-1845 www.alange-soehne.com/ja

 

2021.04.09 UPDATE