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【注目はドイツ勢とクロック!】第24回 三越ワールドウォッチフェアの見どころを教えます。

 
 国内における最大規模の時計フェア“第24回三越ワールドウォッチフェア”が日本橋三越本店にて開催中だ。24回目となる今回テーマとして掲げているのは、“時めきrestart”。新型コロナウイルスの影響によって停滞していた日々が、時めき(トキメキ)が原動力となってふたたび動き出していってほしい。このテーマにはそんな願いが込められている。
 
 8月18日〜8月30日(月)まで実施されるフェアには約50ものブランドが集結し、2021年の新作や希少なコンプリケーションといったモデルが一堂に会するほか、セイコーの創業140周年記念特別展(本館1階)や『クロノス日本版』の広田編集長によるトークイベントなど様々なイベントも企画されており、幅広く楽しめる内容となっている。
 

公式サイト
 
 早速、筆者も初日に行ってみた。様々なブランドが展開されるほか、企画展も充実しており見どころは多いが、そのなかで個人的におすすめしたいポイントを二つご紹介したい。
 
 

注目①:ドイツ勢


本館6階 ウォッチギャラリーのcal.BAR

 
 ジャガー・ルクルトのアーカイブ展や超絶トゥールビヨンモデル展が実施されている本館6階 ウォッチギャラリーのcal.BAR付近にはドイツブランド勢が集結している。A.ランゲ&ゾーネ、モリッツ・グロスマン、ヴェンペ、ノモス グラスヒュッテら、クロックを含めると約15のブランドが参加。これほどドイツブランドが網羅されたフェアはほかにはないだろう。
 なかでも注目なのはラング&ハイネである。同ブランドはもともと生産数が少ないゆえ、日本ではなかなか実物を見る機会が少ないが、今回、本フェアのために様々なモデルが用意された。以前から気になっていた人はもちろん、同ブランドを知らなかった人も、芸術的ともいえるラング&ハイネの珠玉のタイムピースを直接ご覧になってほしい。なお8月21日(土)の17時からは、同社の開発責任者であるイェンス・シュナイダー氏によるオンラインプレゼンテーションも実施される。スペシャルモデルの魅力や制作秘話も語られるというため、ファン必見だ。
 

ラング&ハイネのフリードリッヒ・オウガスト(左)とアントン トゥールビヨン(右)

 

ポルシェ・デザインから今月発表されたばかりの新作スポーツクロノ・サブセコンド39が早くもお目見え

 

こちらはモリッツ・グロスマンの2021年新作でブランド初となるセンターセコンド仕様だ。限定25本のうち、日本への入荷はわずか2本とのことである

 

ヴェンペこだわりのブレスウォッチ、アイアンウォーカーも3針、ダイバーズ、クロノグラフモデルとラインナップが網羅されている

 
 
 

注目②:クロック


 もうひとつ注目してもらいたいのが、本館7階 催物会場で“時計を楽しむ暮らし”をテーマに展開されているクロックだ。自宅で過ごす「おうち時間」がますます重要になっている昨今、より豊かに過ごすために、クロックの温かくも、ときにユニークな存在感を暮らしの中に取り入れてみるのもおすすめである。重厚で迫力感ある柱時計から、アート作品のようなクロックまで多種多様なモデルが存在している。そのなかでも存在感を放ったのが、やはりドイツ勢だ。
 

ドイツ、ウルゴスの2mを越す柱時計。重厚感ある見た目とは裏側に、優しい音が正時と15分置きに鳴り時刻を知らせてくれる

 

 
 

ドイツ、エルウィン・サトラーの掛け時計。ユニークなのは“自らで組み立てる”という点だ。自分自身で組み立てた時計であればいっそう愛着も湧くだろう。なお8月28日(土)には組み立ての実演も予定されている

 
 

強化ガラス扉の裏に15のワインダーが内蔵されたエルウィン・サトラーのロタリス 15。中央のクォーツクロックのほか、温度計と気圧計を搭載している。ガラス扉は指紋認証などによってのみ開く仕組みとなっているため、防犯性にも優れている

 
 
[第24回]三越ワールドウォッチフェア
■開催場所:日本橋三越本店 本館6階 ウォッチギャラリー/本館7階 催物会場/本館1階 ステージ 中央ホール
■期間:2021年8月18日(水)〜 8月30日(月)
※本館7階 催物会場の最終日は午後6時終了
※本館1階 ステージは8月31日(火)まで 中央ホールは8月24日(火)まで
■公式サイト:https://premium.lavida.jp/wwg-page/wwf
※諸般の事情により、イベントが変更や中止になる可能性もございます。あらかじめご了承ください。その際はワールドウォッチフェア公式サイトおよび店頭にてお知らせいたします。
※イベントは混雑時に参加人数を制限させていただく可能性がございます。
 
 
文◎堀内大輔(編集部)
 

2021.08.19 UPDATE

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