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【2021年新作|A.ランゲ&ゾーネ】三つの独創的な要素で構成されるルーメンシリーズの最新作

 

A.LANGE & SÖHNE

A.ランゲ&ゾーネ


 
 10月24日(日)、A.ランゲ&ゾーネから新作が発表された。“暗がりでも表示を読み取れる”という明瞭なデザインコンセプトで生まれた、ルーメンシリーズ第5弾となる、ツァイトヴェルク・ハニーゴールド “ルーメン”だ。
 
 

暗がりで表情を変えるルーメンシリーズの最新作


■Ref.142.055。ハニーゴールド(41.9mm径/12.6mm厚)。手巻き(Cal.L043.9)。世界限定200本。ブティック限定取り扱い。税込予価1500万4000円

 
 2010年に初めて登場したルーメンは、透光性コーティングを施した半透明の文字盤を採用する。そのため、表示窓に出ていない数字に塗布された蓄光顔料にも紫外線が蓄えられ、暗がりでディスク上すべての数字が光るという、ユニークな個性をもったシリーズだ。10 年のツァイトヴェルク “ルミナス”を皮切りに、グランド・ランゲ1(13年)、グランド・ランゲ1・ムーンフェイズ(16年)、そして18 年にはダトグラフ・アップ/ダウンの“ルーメン”エディションが発表されてきた。
 その第5弾は、新たに開発されたムーヴメントを搭載し、同社が専用使用権を有するハニーゴールドのケースを与えたツァイトヴェルク・ハニーゴールド “ルーメン”だ。
 

暗がりではディスク上のすべての数字が光るが、そのなかでも表示窓から見える数字の光がいっそう強いため、時刻はしっかりと読み取れる

 
 

画期的な機械式デジタル時計


 
 本作のベースとなっているツァイトヴェルクは、3枚の数字ディスクで構成される瞬転数字式表示メカニズムによって時刻をデジタル表示する、2009年にデビューした先進的な機械式腕時計のひとつだ。ムーヴメントの直径にほぼ匹敵するほど大きな時リングと、分を表す十の位と一の位の2枚の分ディスクで構成された瞬転数字メカニズムもさることながら、デザインも革新性に満ちており、発表以来、様々な賞を獲得している。
 そのデザインの最も個性的な要素となっているのが、ダイアルのタイムブリッジで、これはムーヴメントの一部であると同時に、すべての時刻表示をひとつにまとめるフレームとしての役割を果たしている。
 
 

ロングパワーリザーブを有する新たな自社製キャリバー


 
 本作に搭載されるCal.L043.9には、2019年に発表されたツァイトヴェルク・デイトで初めて採用された時表示調整用ボタンが組み込まれている。これにより時表示の早送りが容易に行えるようになっている。さらに前身モデルの2倍となる72時間のロングパワーリザーブを備えており実用性はいっそう向上した。
 
 

ルーメンでは初となるハニーゴールドケース


 
 本作の独創性を際立てているもうひとつの大きな要素が、特殊な配合と熱処理によって得られる高硬度と、独特の温かみのある光沢が特徴となったハニーゴールド製のケースである。このケースとダークトーンの文字盤との絶妙なコントラストで、上品な雰囲気を醸し出している。ちなみにこの素材はA.ランゲ&ゾーネが専用使用権を有しており、同社のラインナップでも特別なモデルにしか採用されない。ルーメンモデルでハニーゴールドを採用したのは今作が初めてである。
 
 モデル名にあるとおり、三つの独創的な要素で構成される新作ツァイトヴェルク・ハニーゴールド “ルーメン”は、A.ランゲ&ゾーネの非凡なウオッチメイキングを体現したモデルといえよう。
 
 
文◎堀内大輔
 
 

問い合わせ:A.ランゲ&ゾーネ TEL.0120-23-1845 www.alange-soehne.com/ja

 

2021.10.24 UPDATE