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ユンハンス 次代の柱となる最新作

テラスビルディング1

 

JUNGHANS

ユンハンス

 

100周年記念パーティーに用意されたサプライズ


 
 創業から150年以上の歴史を持つドイツの名門ユンハンスは、最盛期にはクロックの年間製造数が300万個以上にも達し、3000人もの従業員を要した、当時最大の時計メーカーであった。
テラスビルディング外観

 そんな旺盛を極めた時代に建設され、いまなお現本社裏手に現存する建物が、建築家フィリップ・ヤーコブ・マンツが設計し、1918年に完成したテラスビルディングである。なお現在、このテラスビルディングは改修が施され、同社のミュージアムとして活用されている。
 今年のバーゼルワールドで、このテラスビルディングの完成100周年を記念したリミテッドモデルが発表されたことも記憶に新しい。


ユンハンス・ミュージアム1
ユンハンス・ミュージアム2

 
マイスター クロノスコープ
テラッセンバウ

マイスター クロノスコープ テラッセンバウ

バーゼルワールド2018で発表されたアニバーサリーリミテッドモデル。テラスビルディングの壁装飾物の湾曲したデザインを取り入れたミニッツトラックや、グリーンの壁タイルのデザインを反映したワニ皮革製のバンドが採用されるなど、同建物のデザイン的要素が加えられた。このスチール仕様のほか、ローズゴールド仕様も100本限定で展開されたが、こちらは即完売となった。
■Ref.027 4729.01。ステンレススチール(40.7㎜径、13.9㎜厚)。3気圧防水。自動巻き(Cal.J880.1)。31万8600円(世界限定1000本)


100周年モデル着用
ケースは薄いとは言い難いが、裏ブタに傾斜をつけ、手首への納まりを良くしているため、装着感はまずまず。また実際に着用して見ると、それほど厚みも感じない
100周年モデル裏ブタ
裏ブタはテラスビルディングの刻印入り。レーザー加工によって採光窓一つひとつまで再現された

 
 さらに7月には本社で100周年を祝うパーティーも催されたが、この祝典にはもうひとつ、大きなサプライズが用意されていた。
 それが、次代のユンハンスの核となるであろう新作マイスター メガとマックス・ビル メガの発表だ。この2モデルは、同社の主力を担うコレクションのデザインを踏襲しつつも、最新のラジオコントロール ムーヴメントを搭載した、つまり電波時計の最新作である。
 
マイスターメガ

マイスター メガ

1931年に初代モデルが誕生したマイスターは時代に左右されない不変的なデザインが魅力で、現在、同社を代表するコレクションだ。その洗練されたデザイン性を踏襲し、最新のラジオコントロールムーヴメントを搭載したのが、マイスター メガである。文字盤に世界地図が描かれたほか、シースルーバック仕様となっている。
■Ref.058/4803.44。ステンレススチール(38.4㎜径、9.6㎜厚)。5気圧防水。電波式(Cal.J101.65)。予価19万4400円(9月発売予定)



 
マックス・ビルメガ

マックス・ビル メガ

日本で抜群の人気を誇るマックス・ビルコレクションにも、ラジオコントロールムーヴメントを搭載した新作がラインナップ。デザインはもとより、従来モデルの絶妙なサイズ感やクラシカルなフォルムも踏襲されており、実用性を大幅に向上させた。
■Ref.058/4820.00。ステンレススチール(38㎜径、9.3㎜厚)。3気圧防水。電波式(Cal.J101.65)。予価13万6880円(9月発売予定)



 
メガ1

 電波時計と言えば、今日、国産ブランドが市場をリードしているが、何を隠そう先鞭をつけたのはユンハンスである。1985年に世界で初めて電波式テーブルクロックを市販すると、続く90年には世界初の電波腕時計メガ1(写真)を発表し、時計界に衝撃を与えた。今日、日本では展開される電波時計モデルが少ないためあまりなじみはないかもしれないが、ユンハンスの電波時計コレクションは、同社の技術力の高さを証明するコレクションであり、本国ドイツで主力を担っているのだ。



 
 さて、筆者がこの新作を“次代のユンハンスの核となるであろう”と評した理由は、ムーヴメントの優れた機能性にある。次回はこの最新ムーヴメントの実力に迫っていきたい。(文◎堀内大輔)
 
Cal.J101.65

新たに開発されたラジオコントロールムーヴメントCal.J101.65

 
 

問い合わせ:ユーロパッション TEL.03-5295-0411 
www.europassion.co.jp/junghans

2018.08.20 UPDATE