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人気のセネタ・エクセレンスをインプレッション

セネタ・エクセレンス

 

GLASHÜTTE ORIGINAL

グラスヒュッテ・オリジナル

 

グラスヒュッテ・オリジナルの
ニュースタンダード


 
 グラスヒュッテ・オリジナルの人気コレクションであるセネタ・エクセレンス。ローマンインデックスやレイルウエイなどといったディテールが与えられ、クラシカルな意匠が魅力となったこのラインに2018年、デザインを刷新したニューモデル“セネタ・エクセレンス・パノラマデイト・ムーンフェイズ”と“セネタ・エクセレンス・パノラマデイト”が登場している。
 
 プフォルツハイムにある自社のファクトリーで成形された文字盤にはガルバニック仕上げが施され、ブルーやグレーといった印象的なカラーが採用された。一見すると現代的な意匠だが、よく見るとレイルウエイこそ廃されているものの、アルファ針とくさび形インデックスという古典的なディテールで構成されていることがわかる。古典的なディテールを巧みに取り入れ、エレガントな雰囲気を創出する手腕は、グラスヒュッテ・オリジナルの得意とするところで、本作でも十二分に発揮されているというわけだ。
 
セネタ・エクセレンスの文字盤

 
 またデザインが“クラシカルすぎない”本作は、日常の使い勝手も非常にいい。フォーマルなシーンはもとより、垂直ブラシ仕上げが施され、適度な精悍さを併せ持つシルバーグレー文字盤仕様など、ビジネスシーンにも違和感なく使えるだろう。
 他方、ニューモデルはケースサイズが従来モデルより2㎜大型化した42㎜となっている。サイズだけ聞くとやや大振りだが、実際に着けてみると、実はそれほど大きさを感じさない。というのも、ステップベゼルが採用されており、これが正面からのフォルムを絞り込んでいるためだ。また径が大きいために着用時における安定感があり、装着感も意外といい。
 
セネタ・エクセレンスのベゼル

 
 搭載されているのはパノラマデイトがCal.36-03、そしてパノラマデイト・ムーンフェイズがCal.36-04で、これは同社の新たな基幹として2016年に発表された36系のバリエーションだ。約100時間という長いパワーリザーブに加え、シリコン製ヒゲゼンマイを採用し優れた耐磁性と耐衝撃性を備える。また36系の最大の特徴とも言えるのが、厳格な自社テスト“Q”を受けた点にある。24日間にわたり、6姿勢と複数の温度によって検査する“Q”検定で求められる精度はCOSCクロノメーター以上である。
 
セネタ・エクセレンスのムーヴ

 
 他社の同価格帯モデルでも頭ひとつ抜きん出た実用スペックと、高級感あるエレガントな意匠が魅力となった新しいセネタ・エクセレンスが、グラスヒュッテ・オリジナルのニュースタンダードとして定着する日は遠くないだろう。
(文◎堀内大輔/写真◎笠井 修)
 
セネタ・エクセレンスの正面

(左)セネタ・エレクセンス・パノラマデイト。Ref.W136 03 03 02 51。SS(42㎜径、12.2㎜厚)。5気圧防水。自動巻き(Cal.36-03)。123万1200円
(右)セネタ・エクセレンス・パノラマデイト・ムーンフェイズ。Ref.W136 04 04 02 50。SS(42㎜径、12.2㎜厚)。5気圧防水。自動巻き(Cal.36-04)。136万800円

 
 

問い合わせ:グラスヒュッテ・オリジナル ブティック銀座 TEL.03-6254-7266
www.glashuette-original.com/ja

 

2018.12.19 UPDATE