ユンハンス バーゼル発表の新作モデルを先行公開
JUNGHANS
ユンハンス
1861年に創業し、国民的ブランドとして愛され続けるユンハンスから、まもなく開催される“バーゼルワールド2019”で発表される新作情報が先行してGERMAN WATCH.jpに届いた。その一部をいち早く紹介しよう。
バウハウス創設100周年を祝う
マックス・ビルのアニバーサリー仕様
2019年は、ユンハンスとも非常に繋がりが深い“バウハウス”の創設100周年という記念すべき年だ。以前、本サイトでも紹介した“マックス・ビル バイ ユンハンス”コレクションなど、まさにバウハウスで学んだデザイナーのマックス・ビルがデザインを手がけたものであるし、このほかにも機能主義的なバウハウスデザインの影響を強く感じさせるミニマルなコレクションが数多く展開されている。
このような背景から、同社からアニバーサリーモデルが発表されるであろうことは筆者をはじめ多くのファンが予想していたはず。そしてこの度、先行して発表された新作が、バウハウス創設100周年記念“マックス・ビル バイ ユンハンス オートマティックLtd1000”である。
マックス・ビル バイ ユンハンスは、すでに完成されたデザインを持つがゆえに不変である。誤解を恐れずに言うと、その一方で、不変であるがゆえにこれまで新作と言えども“サプライズ感”はあまり味わえなかった。
対して、このアニバーサリーモデルのユニークな配色に驚かされた人は多いのではなかろうか。
アンスラサイトカラーのケースとレザーストラップ、シルバー文字盤、そしてレッドをプリントしたデイト表示と針という配色は、バウハウスの象徴的な建物からインスピレーションを得ている。
かつてマックス・ビルは、1927年にデッサウに訪れ、バウハウスの建物を初めて目にしたときの印象を「白い壁、大きな暗いガラスのファサード、最前部には学生寮、そして赤がアクセントとなっているバルコニーのドア、こんな建物はいままでみたことがない」と語ったという。
マックス・ビルが受けたバウハウスに対する感銘を、彼がデザインを手がけた時計で表現した本作。アニバーサリーモデルとしてはこれ以上ふさわしいものはないだろう。
INFORMATION
(文◎堀内大輔/建物写真◎神戸シュン)
2019.03.11 UPDATE