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A.ランゲ&ゾーネ【2020年新作速報】話題作オデュッセウスに早くもニューモデルが登場!

A.LANGE & SÖHNE

A.ランゲ&ゾーネ

 
 新型コロナウイルスの影響で、オンラインで実施されることになった“Watches & Wonders 2020”。
 そこで発表されたばかりのA.ランゲ&ゾーネ新作速報をお届けする。
 


 

軽快さとエレガンスを包み込む
ホワイトゴールドケース

 
 ひとつ目の新作は、A.ランゲ&ゾーネのプロダクトファミリーに2019年に仲間入りしたばかりの“オデュッセウス”(過去記事参照)に加わった、ラバーベルトまたはレザーベルトをケースと一体にしたホワイトゴールドモデル。
 軽快さとエレガンスを兼ね備え、大きな日付け・曜日表示を搭載するこのモデルは、防水仕様のケースに、表面を造形的な印象に仕上げたグレーの文字盤を収めている。
 
オデュッセウス新作1

 
 ウォルター・ランゲとギュンター・ブリュームラインがブランド再興コレクション第1弾を発表してから、1日と違わぬ25年後の2019年10月24日に初披露されたオデュッセウス。
 このモデルは通常なら精緻な機械式腕時計をはずすべきシーンでも着用できる時計を求める活動的なライフスタイルを好む人のために開発されたモデルで、スポーツ感覚あふれる立体的なデザインがそれを体現している。
 
 この新しいファミリーの2作目では、直径40.5mmのホワイトゴールドケースにグレーの文字盤が収められた。
 その深い地色を背景に、ホワイトゴールドの針と溝を刻み込んだバーインデックスが優れた判読性を実現。グレー地にホワイトで記された2.4mm大のアウトサイズデイトの数字と大きな曜日表示の文字も、周辺が薄暗くなってもよく見えるようにという配慮だ。
 
 また時針と分針だけでなく、時インデックスも夜光性となっている。時インデックスとスモールセコンドの目盛りの背景に刻まれたレコードの溝のような幾重もの同心円模様が、ダイアルに立体感を生み出しており、それとは対照的にメインダイアルとサブダイアルの内側にはマットで粒状感のある仕上げが施されている。
 
 ダイアルを取り巻く、外に向かってせり上がるように傾斜が付いたシルバーカラーのリングには分目盛りがプリントされ、赤色の60の数字がさりげないアクセントだ。
 
 本作では、ケースと一体になったベルトを、手縫いのレザーもしくはブラックのラバーから選択できる。ラバーベルトでは内側にエアダクト(通気溝)を設け、心地よく装着できる配慮がなされている点も見逃せない。
 
L155.1 DATOMATIC

 
 ムーヴメントは、オデュッセウスのために開発された自社製キャリバーL155.1 DATOMATIC。
 この名前は、日付け表示を意味するドイツ語の“Datumanzeige”と、自動巻きを意味する“Automatischer Aufzug”を組み合わせた造語だ。
 
 外部からの振動や衝撃があっても安定した歩度を実現するため、毎時2万8800振動まで高められているのもポイントだ。また歩度を乱す要因となる乱流の発生を最低限に抑えるため、テンプには調整用ビスも埋め込まれている。
 パワーリザーブは最長50時間。この動力の安定供給に貢献しているのは、ブラックロジウム仕上げの大型センターローターで、外周部にプラチナ製分銅を付け、巻き上げ効率を高めている。
 

オデュッセウス

Ref.363.038(レザー仕様)。Ref.363.068(ラバー仕様)。K18WG(40.5mm径、11.1mm厚)。最大12気圧防水。自動巻き(Cal.L155.1 DATOMATIC)。予価各480万7000円

 
 
 

新色ディープブルー文字盤を備えた
ミニッツリピーターモデル

 
 もうひとつの新作が、2015年に発表されたツァイトヴェルク・ミニッツリピーターのニューモデルだ。
 瞬転数字式時刻表示と十進式ミニッツリピーターを連係させた世界唯一の時計である本モデルは、組み立てるだけでも数カ月を要し、これまでプラチナモデルのみ製作されていた。
 発表から5年を経た今年、ディープブルーの文字盤を収めたホワイトゴールドエディションが30本限定で製作される。
 

 
 ツァイトヴェルク・ミニッツリピーターは、伝統的なミニッツリピーターを根底から検討し直して開発された時計だ。
 そのハンマー打ち機構は、15分ごとではなく10分ごとに重複音を打ち鳴らし、音で“デジタル式”に時刻表現をする画期的なものである。
 
 10時位置にあるリピーター用ボタンを押してハンマー打ち機構を作動させると、文字盤に表示されている数字と同じ回数だけチャイムが聞こえる。逆に言えば、聞こえるチャイムの回数を文字盤で読み取ることができるのだ。
 7時52分を例に具体的に説明すると、左ハンマーが正時を表す低音を7回。そして正10分を知らせる重複音が5回鳴り響いた後、右ハンマーが正分を高音で2回打ち鳴らすという仕組みだ。なお、光沢研磨されたゴングとブラックポリッシュが美しいハンマーは、文字盤からも見てとれる。
 

 
 2020年、このツァイトヴェルク・ミニッツリピーターに仲間入りするのは、ケース直径44.2mmのホワイトゴールドエディション。同じ素材のフォールディングバックルが組み合わされたこのモデルは、製作数30本の限定版となる。
 シルバー無垢をディープブルーにコーティングした文字盤には、ロジウム仕上げの洋銀製タイムブリッジが鮮やかに浮かび上がっている。これにブルーの手縫いのレザーベルトを添え、全体を優美な容貌にまとめらている。
 

手巻きのCal.L043.5を搭載する

 

ツァイトヴェルク・ミニッツリピーター

Ref.147.028F。K18WG(44.2mm径、14.1mm厚)。日常生活防水。手巻き(Cal.L043.5)。世界限定30本(ブティックのみ取り扱い)。参考予価44万9000ユーロ(ドイツVAT19%含む)

 
 

問い合わせ:A.ランゲ&ゾーネ TEL.03-4461-8080 www.alange-soehne.com/ja

2020.04.25 UPDATE