ギナーンのニューモデル
すべてがドイツ製となって、
90.10がマイナーチェンジ!
古くは1865年にギナーン兄弟によって設立され、1990年代には伝説的な元ドイツ空軍パイロットにして、ジンの創業者でもあるヘルムート・ジン氏がオーナーを務めたギナーン。ジン氏が100歳に近い高齢となったことから一時はブランドとしての活動を休止したが、2015年初めにマティアス・クリュー氏が経営を引き継ぎ、ヘルムート・ジン氏の時計作りを継承していた。そんな知る人ぞ知る、ドイツ屈指の実力派ブランド、ギナーンから魅力的な新作が登場した。
新作として登場したのは、ギナーンのなかでもクラシカルなパイロットウオッチのスタイルをいまに伝える手巻きムーヴメントを搭載した90シリーズの後継機、90E.10だ。
見た目はほとんど変わらないが、スモールセコンド下のプリントは“MADE IN GERMANY”と英語ではなく、ドイツ語で“HERGESTELLT IN DEUTSCHLAND”に変更。さらに、ラグ幅は22㎜から20㎜に、ケース厚は11.3㎜から11.85㎜に、そして重さが63gから66gになるなど、細部にマイナーチェンジが加えられた。また、搭載ムーヴメントも基本的には旧モデルと同じETAのCal.6498ベースだが、チラネジ付きのテンワはスムーステンワへと変更され、また香箱車にあった大きな“G”のロゴは創業年である“1865”に変更されている。
そして何と言っても見逃せないのは、このモデルがブランド曰く完全なドイツ製となった点だ。ケースから文字盤、針、ブレスレット、留め金などのすべてがドイツで生産され、さらにムーヴメントはギナーンの工房で5姿勢調整される。そのため、文字盤の“HERGESTELLT IN DEUTSCHLAND”のプリントのほかに、バックケースには新たに”FRANKFURT”の文字が刻印された。ドイツ時計好きにはたまらなく魅力的な1本と言えよう。
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