独創的な操作構造を持つモノブロックシリーズの限定モデル
プッシュボタンを排した、クロノグラフ操作の新機軸
2017年、プッシュボタンをなくしてしまうという斬新なアプローチによって、クロノグラフの操作に⾰新をもたらしたモノブロック・アクチュエーターを生み出し、改めてその存在感を示したポルシェデザイン。
18年のバーゼルワールドではこのモノブロック・アクチュエーターシリーズに、フライバック付きのリミテッドモデルが発表された。
ここで改めて同シリーズに採用された斬新なクロノグラフ操作機構を説明しておきたい。
“圧⼒動作式ロッカー・システム”と呼ばれるこの独自機構は、“ポルシェ 911 RSR”のエンジンに使用されている高速回転域製造の機械式バルブ機構から着想を得たもので、クロノグラフの操作機構をケースと一体化させることでプッシュボタンの排除に成功している。
では、どうやってクロノグラフのスタート/ストップを行うかというと、ケースの1時方向ならびに5時方向に溝があるのがおわかりになるだろう。この部分がスライド式となっているのである。操作は通常のプッシュボタン式と同様で、1時方向を押し込むとスタート/ストップ、5時方向を押し込むとリセットする仕組み。またしっかりと10気圧防水が確保されているため、水中での動作も可能だ。
モノブロック・アクチュエーターに
搭載されるハイテク・エンジン
この革新的なクロノグラフモデルに搭載されるエンジン、つまりムーヴメントは、17年に導入されたCal.Werk 01.200で、COSC証明書により優れた精度が証明されたフライバック・クロノグラフ機能を備える。タングステン製のローターやブリッジはオープンワーク仕様で、ポルシェの軽量構造哲学を実現するとともにフライバック機構と輪列をクリアに⾒せている点も特徴である。
ブラック・チタニウム・カーバイト・コーティングにより耐久性が高められたチタニウム製ケースに、カーボン製文字盤を組み合わせ、スポーティな雰囲気が強調されたこのリミテッドモデルでは、さらに新たに開発されたラバーストラップにも注目したい。これは911 RSRの内装でも使⽤されている素材で、⾼い横加速度でも安全なホールドを保証するとともに、ラバー裏側のレーザー・フレックス構造により、優れた快適性が実現されている。
なお、このモデルはPorsche 911 RSRのホイールベースが251cmであることにちなみ、251本限定で生産される。
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