バーゼルワールド2018<ギナーン>
ジンの精神を受け継いだ
本格パイロットウオッチ
1865年に設立されたギナーンは、創業者ギナーン兄弟が早くからクロノグラフの開発に力を入れ、この機能に特化したブランドとして躍進する。その技術力はヨーロッパ各国で高く評価され、フランスやイタリア政府、さらにはイギリス海軍にも制式採用されていたほどだ。
1996年にはヘルムート・ジンが興したユビラー時計会社と合併、2006年に社名を“ギナーン”に統一し、空軍パイロットであったジンの経験と優れた時計製造技術を生かした堅牢なパイロットウオッチを展開。
しかしながら、そのヘルムート・ジンも18年2月14日に逝去された(15年には高齢だったジンに代わり、マティアス・クリュー氏が経営を引き継いだ)。
そのひとつ、361シリーズは1960年代初めにギナーンが生み出し、後にヘルムート・ジンによって102Bの名でリリースされたことで、さらなる名声を獲得した傑作モデルの復刻版である。20気圧の防水性に加え、高度1万1000mまでの耐圧性を実現した、タフネス仕様だ。
いずれも、実用を追求したジンの時計作りの精神が受け継がれていることがひと目でわかる。
ジンの精神はこれからもギナーンブランドの精神として受け継がれていくことだろう。
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