ドイツ時計 実機でインプレッション【1回】
アンダー20万円で買えるハンハルトの新作
新作だけに限らず現行の定番モデルなども含めて、ちょっと気になる時計について、今後は少しずつインプレッションさせていただこうと思う。その1回目は、入荷が始まったハンハルトの新作、パイオニア ワンについて。
このモデルについてはすでに、当サイトにおいて4月25日に配信されたニュース記事で紹介されているが、今回、実機を見させていただいたため、あらためて感想を述べたい。
このパイオニア ワンは、そのDNAを宿す後継機にして、1950年代に西ドイツ空軍に供給された417ES(2カウンタークロノグラフ)の意匠を3針にアレンジしたものだという。実は、現在ハンハルトが展開するコレクションは、軍用クロノグラフで名を馳せた当時に倣って、そのほとんどが2カウンタークロノグラフ。
さて、既存の3針モデル、プリヴェンダー9との違いはベゼル。固定式のスムースベゼルなのに対して、新作はハンハルトの軍用クロノグラフを象徴するコインエッジの回転ベゼルが採用された。つまり、往年のハンハルトらしさが楽しめる作りになったというわけである。
3針に回転ベゼル。機能というよりもデザイン的な意味合いが強いが、これはこれで雰囲気的には悪くない。ただ、やはり軍用時代のディテールのため主張は強い。そのためスーツスタイルというよりは、ジャケパンスタイルに合わせたいところだ。古典的なベゼルの放つ適度な存在感が、たとえビジネスシーンであっても、ファッション的にいい感じでアクセントになるに違いない。
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