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新潟発! あなたが知らないドイツ時計の普及に挑む!! 【42回】

 

愛すべき時計バカ

 
 
こんにちは。
新潟県でドイツ時計をメインに扱っている
南雲時計店、店主の南雲達也です。
 

左・デクラ社のシャピロ社長

 
先日、4年ぶりにドイツのお取引先各社を
訪問してきました。
 
その中でシュトゥットガルトにある
DEKLA(デクラ)社はコロナ禍の昨年
2022年より取り引きが始まったばかりなので
今回が初の訪問となりました。
 
我々『チーム南雲時計店』は
フランクフルトに宿を取り
フランクフルトを拠点に
お取引先各社を訪問しております。
 
デクラ社はシュトゥットガルトにありますので
フランクフルト中央駅から日本の新幹線のような
ICE という早い電車で向かいますが
片道が約2時間で、その前後の時間も含めると
片道約3時間ほど掛かります。
 
ですので、我々のデクラ社での滞在時間は
おのずと限られてきます。
 
その限られた短い時間の中で
たくさんの見聞きをして来たいのです。
特にデクラ社は初めてなので
たくさん見たり、聞いたりしたいのです。
 
我々がシュトゥットガルトに着くと
シャピロ社長みずからが迎えに来てくれて
自動車で本社に行きました。
 
簡単に自己紹介などをして
さっそく見たり、聞いたりしようとしたら
シャピロ社長より、まずは
社内の案内などをしたいと提案があり
それに従って、文字盤を作るところや
ケースを作る所を見せていただきました。
 
文章で書くとわずか数行でしかなく
時間にしたらたった10秒くらいですが
シャピロ社長、ここに来る道中の車内で
時計作りの話しをずっとしていました。
その時は『あ~、時計が好きなんだなぁ』
程度に思っていました。
 
しかし、実際に会社に着いて
社内の案内と文字盤やケースや針の
製作工程を見て欲しいといい始めたら
延々と2時間以上も自らが作業をして
いろいろと見せてくれました。
 

 
普段は見ることの無い機械や作業なので
見応えはありますが、ずっとずっと
作業をしながら、こうして作るんだ
ここを見て欲しいなどをやり続けているのです。
 
さすが、2時間を超えて来たので
シャピロ社長に声を掛けて
工場から応接室へ移って
 
日本からのさまざまな要望を伝えたり
デクラ社からの要望を聞いたりしました。
 
僕は90年以上続く時計店の三代目として生まれ
数々の腕時計、腕時計会社の方々とお会いしましたが
シャピロ社長のような時計好きは初めてでした。
 
本当に時計が好き、時計作りも好き
腕時計を愛している男でした。
 
言葉は適当では無いかもしれませんが
あえて書かせてください。
デクラ社のシャピロ社長は
『愛すべき時計バカ』です。
 
この言葉にデクラ社のすべてが
込められています。
 
愛すべき時計バカが作る愛すべき腕時計
それが『DEKLA』でした。
 
 

南雲達也

南雲 達也 – NAGUMO TATSUYA

 
ドイツ専門・南雲時計店 代表取締役
南雲時計店公式ホームページ
ドゥゲナ公式ホームページ
ギナーン公式ホームページ

2023.05.26 UPDATE

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